部品がある程度そろったため、エイプ100のエンジンを50ccに載せ替えます。素人作業のため、決してマネはしないでください。前回は、購入時に乗っていた100ccエンジンを降ろしました。今回はいよいよエンジンを乗せます。しかし、思わぬトラブルが……。
車体にエンジンを載せる
いよいよエンジンを乗せます。エイプの縦型エンジンの重量は公称値で22kg。エンジンオイルもはいっているので23〜24kgくらいでしょうか。小型バイクとはいえ、ラクラクとはいきません。
エンジンを載せる前に、エンジン下に落下防止の台をおいて、車載パンタグラフジャッキをある程度の長さまで延ばしておきます。
ヨイショとエンジンをかかえたら、車体左前方から車体右後方へとエンジンを滑り込ませます。キックペダルのシャフトを右ステップステーの上に乗せた状態でジャッキをかませて、エンジンが落ちないように支え、そのスキにエンジン前方のエンジンマウントステーのボルトをフレームに仮留めします。
あとは、ジャッキで持ち上げながらエンジン位置を調整して完了。ボルトを入れながら穴位置を調整し、エンジンおよびフレームにムリな力がかからないようにします。このときの穴位置の微調整はネジでを回すだけで微上下動できる車載パンタグラフジャッキがベスト。穴位置をジャストな位置に調整することができます。
すべてのボルトを通したら、全6本のボルトを均等に締めていきます。エンジン後方上のボルトは、マウントカラーとクラッチワイヤーステーが取り付きます。クラッチワイヤーステーが逆向きだったのは、このとき気づいていません。
補機類装着
補機類を装着します。ブレーキペダルとキックペダル、プラグコード、クラッチとアクセルワイヤー、配線を接続します。
購入時インテークマニホールドから外されていたキャブレターを取り付けるにはガスケットが必要ですが、試運転なのでとりあえずナシで。エキゾーストガスケットは、100ccについていたものを再利用。こちらは新品を準備してあるので、排気漏れするようであれば交換します。
キャブから出た2本のホースの行き先が不明。下から出ているのはオーバーフローを防ぐドレーンホースで、ガソリンを逃がすためのホース。もう一本は??? 原理上これでエンジンは掛かるはずなので放置。あとで処理。
エンジン側のチェーンをかけるドリブンスプロケットは、100ccエンジンの16Tをつけるかどうか迷いましたが、ノーマル状態を確認しておきたかったので50cc用の14Tでいきます。
完成、そして試運転。しかし……
載せ替え作業自体は、4時間程で完了。要領はつかんだので、次回は2時間くらいで作業を終わらせそうです。エンジン補機類の接続を再度確認してエンジンを始動させます。
エンジンオイルOK。キーオン、シフトニュートラル、ガソリンコック開放確認。キック! かからない。
キックペダルが100ccと比べて、半分くらいに軽く感じるほどに軽い。圧縮が抜けていなければいいのだけれど。
続けてキック! キック!! ドゥルルル〜 エンジンがかかりました。
車のエンジン音よりやや高音で、草刈り機のエンジンよりも低音のきいた、単気筒独特の鼓動のようなアイドリング音が、夕日に染められた住宅街にこだまします。アイドリングは2000rmと少々高め。目立った吸気漏れ、排気漏れはなさそうです。
マフラーから出る排ガスの臭いにまじって、少し生ガソリンのにおいがします。キャブのセッティングが出ていないのでしょうか。それともバイクとはこんなものなのでしょうか。
この4時間の死闘の末、無事エンジンが始動したことで感じる強い達成感と脱力感。感慨にふけっているさなか、ふと足元をみると、黒いシミがコンクリート上に広がっています。
「おもらし」
いえ、私ではなく。キャブレターから。
キャブレターのドレーンパイプからガソリン漏れ。よく見ると、フロートタンク脇からもガソリンがダダ漏れです。これがオーバーフローというものですか!?
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