前回の記事で、エイプ50に燃料系統の洗浄剤ワコーズフューエルワンを投入しました。その後、およそ150km走行してから初めての給油。フューエルワンの効果を検証します。
フューエルワン投入後はじめての給油
156km走行して、給油量は3.2L。エイプ50の実燃費は48.7km / Lでした。一回あたりの移動距離が少ないため、天使の取り分(キャブレター内の揮発分)を加味すると、連続走行ではリッターあたり50kmくらいでしょうか。
エイプの燃料タンクは5.5Lだそうなので、満タンでおよそ250kmほど走行できそうです。
フューエルワンの割合は給油後でも、0.3%程度混在している計算になります。
パワーアップした?
給油後は始動性が明らかに向上。排気音が音が勇ましくなり、低中速の加速が一回りトルクフルに。最高速度もわずかにアップした模様。
さすが、天下のワコーズフューエルワン!!
と、絶賛したいところですが、これはフューエルワンの効果とはいい切れません。
フューエルワンの主成分であるPEA(ポリエーテルアミン)は不燃性であるため、ガソリンは燃えづらくなります。燃えないものが混じっているため、フューエルワン投入時はパワーダウンします。
燃えづらいフューエルワンが給油によって希釈されたため、給油前に比べてパワーアップするのは当然。フューエルワン投入前の状態をしっかりと覚えていなければ、投入前後の状態変化を感じ取るのは困難です。
パワーアップはわかりやすいが、パワーダウンは非常に感じづらいのが人間の感覚。そして、人間は相対的にしか物事を判断できないのが普通です。
フューエルワンによるパワーアップの是非はともかく、始動性は確実に向上している模様。温間時であれば、ほぼキック1発で始動できるようになりました。
フューエルワンの正しい使い方
フューエルワンを投入する際は 『濃度が1%以上にならないように』と注意書きがされています。過剰に入れた場合は、おそらくエンジン不調や始動不良に陥ると思われます。
今回の件からわかったのは、1%ではやや過剰気味。0.8%程度でも一時的なパワーダウンは必至であること。
車の場合はガソリン40〜60Lに対して、1本(200ml)の割合となっているので、0.5%前後に抑えて使っても十分に効果を発揮するでしょう。
それくらいの割合であれば、走行しながらフューエルワンの洗浄効果過程が体感できるはずです。
ワコーズフューエルワンをご使用の際は、用法用量を守って正しくお使いください。
↓ワコーズ・フューエルワンの概要と詳細、使い方を解説しています。
↓エンジン内部の洗浄が目的であればエンジンコンディショナーの使用がおすすめです。燃料添加剤に比べて即効性があるものの、使い方には注意が必要です。