最強のバイクカバーは、どこにでも売っているブルーシートです。
もちろん専用設計された高価なバイクカバーを使うのには多くのメリットがあります。しかし、耐久性と費用を踏まえた結果ブルーシートがもっともコストパフォーマンスが高いという結論に至りました。
バイクに対して大きめのブルーシートを使えば、雨や雪はもちろん、路面からの湿気による錆などの予防にもなります。
これまで実際にブルーシートを使って雪国の冬や湿気の多い梅雨を越してきました。ブルーシートのバイクカバーとしての使い方を解説していきます。
目次
- コスパ最強のバイクカバーとは?
- 下回りからの湿気を防ぎ錆を防ぐ
- ブルーシートならバイクにあわせて自由自在
- 劣化したらすぐに買い換えられるハイコスパ
- 唯一のデメリットは「めんどくさい」
- 【実例】ブルーシートをバイクカバーとして使う方法
- バイクの天敵は錆!屋外駐車で唯一の対策となるカバーはしっかりと
コスパ最強のバイクカバーとは?
雪深い豪雪地帯でも、月の半分ほどが雨天となる梅雨時期でも活躍する最強のバイクカバーとは、ブルーシート(別名レジャーシート・カラーシートとも)です。
ブルーシートならサイズが自由に選べるため、バイクの大きさに合わせて選択可能です。耐候性や防水性も安価なバイクカバーに劣りません。おまけに安価で買い替えも容易です
いろんなバイクカバーを思案した結果、ブルーシートが最適なバイクカバーであるという結論にいたりました。
下回りからの湿気を防ぎ錆を防ぐ
バイクの錆の原因になりがちなのは、地面から上がってくるの湿気です。地面がアスファルトやコンクリートでも、完全に乾かないうちは地面から湿気が上がり、バイクを錆びさせてしまいます。
大判のブルーシートなら、下からくるむようにバイクを包み、下回りからの湿気をシャットアウト。上から水がおちないように上手く折り返せば雨や雪はほとんど入らず、バイクを比較的安定した環境で保管できます。
横は空気が吹き抜けますが、完全密封してしまうと、湿気が籠もってしまうため、保護するのは上下と側面だけで十分だと思われます。
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ブルーシートならバイクにあわせて自由自在
サイズが豊富なのもブルーシートの便利なところ。サイズはどのメーカーの製品も以下のように規格化されているようです。
- 1.8m×2.7m
- 2.7m×3.6m
- 3.6m×5.4m
- 5.4m×7.2m
また、ブルーシートは耐候性を表す厚さも#1000〜#5000までさまざまです。厚くなるとそれだけシート自体も重くなるため、バイクカバーとして選ぶ番手は#2000〜#3000がおすすめです。
エイプには2.7m×3.6mがジャストサイズでした。中型バイクなら3.6m×5.4m、大型バイクでも5.4m×7.2mでこと足りるでしょう。
ブルーシートの端には等間隔でハトメ穴があいているため、固定がしやすい点もメリット。繰り返し使用可能な結束バンドなどを用意しておくと非常に便利です。
劣化したらすぐに買い換えられるハイコスパ
薄手のバイクカバーより圧倒的に耐久性が高く、日差しで劣化しても、バイクの熱で溶けても、安いのでダメージを気にすることなく使えます。ブルーシートなら安価なものでは500〜2,000円程度で購入できるため買い替えも容易です。
それに対し、一般的なバイクカバーの価格は3,000円〜数万円までピンキリです。しかも、1年通して使うとなると夏場の紫外線により確実に劣化するため、毎年準備する必要に迫られた場合には、長い目で見るとかなりの金額に膨れ上がります。
ブルーシートの耐久性は? 寿命はどれくらい?
ブルーシートの耐久性は2〜3年です。ブルーシートはポリエチレンの繊維を樹脂でコーティングした構造をしており、樹脂コートの寿命が実質的なブルーシートの寿命と言えるでしょう。
樹脂コートが完全に剥がれるとポリ繊維がボロボロになり、細かな繊維くずがバイクに付着するようになるため交換の目安になります。
樹脂コートが剥離した状態でもある程度の防水性能は発揮できますが、さすがに大雨では雨水が浸透します。また、バイクに付着した繊維くずをエンジンに吸い込ませる恐れがあるため交換するのが望ましいでしょう。
実際に使って検証したところ、2年で樹脂コートが剥がれ始め、3年で限界に達しました。それでも一般的なバイクカバーと同等の耐候性を備えながら1/2程度の費用で購入できるブルーシートのコストパフォーマンスの高さには目をみはるものがあります。
古いカバー捨てずにおくと活用できる
樹脂コートを劣化させる主な原因は紫外線であるため、夏場だけでも紫外線を防ぐ覆いかけて直射日光を遮断することで、さらにブルーシートの寿命を伸ばせるでしょう。
直射日光からの保護には使い古したブルーシートも使えます。原付には優れた防水性能を誇る100均のバイクカバーがおすすめです。
ちょっとした突起にひっかかるだけで破れてしまいやすい100均のバイクカバーも、ブルーシートの上からかけることで破れにくくすることができます。
反対に、高価なバイクカバーを紫外線から保護する目的でも、より安価なブルーシートが活用できます。
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唯一のデメリットは「めんどくさい」
ブルーシートをバイクカバー代わりにする際のデメリットは施工のしづらさだけです。地面にシートを敷いて、その上にバイクを置き、両脇からくるみ上げるのはかなりの労力をともないます。
そのため、厳重に保護するのはバイクに乗る頻度が減る冬場と梅雨時期に限定し、頻繁に乗る期間はバイクの上からかぶせるだけに留めて、ゴムバンドなどで固定しておくようにしています。
【実例】ブルーシートをバイクカバーとして使う方法
1.地面にシートを敷きバイクを乗せる。
2.片面をバイクの上面全体にかぶせる。
3.反対側も上面全体にかぶせる。雨水などが伝ってシートの中に入らないようにしましょう。
4.シートには、等間隔にハトメ穴が空いているのでタイラップなどで固定します。繰り返し使えるものだとより便利です。
5.上から古いカバーなどをかけて固定すれば完了です。
もちろん、このように手間をかけて包まなくとも、一般的なバイクカバーのように上からかけるだけでも十分に雨風からバイクを保護してくれます。冬場や梅雨時期は包むように使って地面からの湿気上がりを防ぎ、平時は上からかけて使うのがおすすめです。
ただしブルーシートは当然ながら単純なシート状。バイク用に整形されていないため隙間ができます。バイクに対して大きめのシートを使うことで隙間から進入する雨風をしっかりと防ぐことができます。
内部に雨水や雪解け水が溜まることもあるため、時折チェックして抜いてやるとよいでしょう。
バイクの天敵は錆!屋外駐車で唯一の対策となるカバーはしっかりと
バイクは意外に錆びやすいものです。雨ざらしでも平気なものだと思っていましたが、バイクの天敵は錆びであると実際に乗ってみてわかりました。
ブルーシートは、とくに雪国で屋外管理している人におすすめです。冬前からブルーシートで包み、2カ月ほど放置していますが、思っていたより錆が進行しておらず経過は上々です。
ブルーシートなら、近所のホームセンターでも買うことができますし、Amazonでも安価に買えます。購入の際はくれぐれもサイズに注意してください。 大きめを買っておくのがおすすめです。
シートのハトメ穴を使って固定するにはリピートタイ(繰り返しつかえる結束バンド)とゴムバンドが便利です。
↓原付なら100円ショップのバイクカバーを併用することで、ブルーシートや高価なバイクカバーの劣化を抑えられます。
↓以下の記事では忘れがちなエイプの各部メンテナンスデータや、カスタムポイントをまとめています。