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分解洗浄でキャブ詰まりを解消!【キャブ洗浄のやり方】キャブレターが汚れる原因も

冬が明けてバイクに乗ったら、なんとなく以前よりバイクが遅く感じられます。調子が悪いというほどではなく、ただ、なんとなくではあるのですが。

冬の間にあまり動かさなかったため、キャブレターにわずかな詰まりが発生しているかもしれません。

チェーン清掃やバルブクリアランスの調整で幾分パワーは回復しているものの、コンディション維持のためキャブレター清掃に着手します。

 

キャブレターは汚れるもの

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キャブレターは汚れます。汚れの原因はおもにブローバイガスとガソリン。キャブレターに堆積した汚れは吸気経路やジェットを詰まらせ燃調を狂わせます。

ジェットが詰まると当然燃調は薄くなる方向へ変化。エアスクリューが詰まると、おそらく燃調は濃くなる方向へ変化します。

そのため、メンテナンスがまったくされていなくとも、バランスのよい汚れならばキャブレターがいくら汚れようとも、とりあえず動作はすると思われます。

つくづくキャブレターとはよく考えてつくられているものだと感心します。

 

汚れの原因1.ブローバイガス

ブローバイガスとは、クランクケースに漏れ出した燃焼ガスです。

ピストンリングなどのわずかな隙間から漏れ出した燃焼ガスがクランクケース内に溜り、オイルミストごと吸気負圧によってインテークに吸引。キャブレターの前に吸い出されるためキャブレターが汚れる原因となります。

ブローバイガスの量はピストンリングが摩耗するほど増大。とくにトルクピーク以上の高回転を多用すると盛大に漏れ出します。

また、高回転を多用するほど吸気流速と吸引圧力が高まるため、盛大にキャブレターが汚れます。

 

汚れの原因2.ガソリン堆積物

ガソリンは気化すると、ガム質の物体が残ります。これが強固な汚れとなり、各ジェットを詰まらせる原因になります。

ドレンからガソリンを抜いたとしても、どうしてもガソリンはわずかに残るため、バイクを完全不動で保管するなら、よくキャブレターを洗浄してから保管するのがベターです。

しかしガソリンは常に気化しているため、解消するには定期的に洗浄するしか方法はありません。

 

キャブレター分解

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中古エンジンに付いていたキャブレターであるため、以前にどのような使われ方をしたか定かではありません。

とはいえ、購入時にもそれほど劣化や汚れはなかったため、洗浄だけで十分でしょう。状態のチェックも兼ねて分解清掃です。

状態チェック

ネジというネジをすべて外してすべての部品をバラバラにします。各部をチェックした結果、まる一年使っても、それほど汚れは進行していませんでした。

ただし、インシュレーターのゴムパッキンに亀裂を発見。完全に切れてはいないものの交換が必要です。

キャブレター内に残ったガソリンに砂のようなものが混じっています。タンク内のサビでしょうか。フィルターの追加か、ガソリンコックの交換が必要かもしれません。

 

洗浄はキャブクリーナーよりもエンジンクリーナー

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キャブレターの洗浄には、キャブクリーナーよりオイルスラッジやガソリン堆積物に対してより高い洗浄力を持つエンジンコンディショナーを使うのがよいでしょう。

キャブレター本体はエンジンコンディショナーを穴という穴に吹き込んで放置。ジェットやネジは小瓶に入れ、エンジンコンディショナー漬けにして放置です。

外観の汚れは歯ブラシや真鍮ブラシで擦り落とします。

樹脂対して攻撃性があるエンジンコンディショナーやブレーキクリーナーはかからないように注意しましょう。

ゴム類には保険的意味合いで、シリコンスプレーを吹き付けてから戻すようにしています。

スロージェットは、細い針金でついてはブレーキクリーナで洗浄。純正の#35は穴が小さいため詰まりやすいようです。

最後にゴムや樹脂パーツ以外の部分をブレーキクリーナーで洗浄し、乾燥させたら洗浄作業は完了です。

 

洗浄後・インプレッション

洗浄後は排気音が大きくなり、パワーもわずかに復活したことを確認。おおよそ冬前のパワー・吹き上がりにまで回復したと思われます。

副次効果として、エアスクリューの効きがハッキリとわかるようになりました。2年に1回程度はキャブレターの洗浄を実施するのがよさそうです。

 

↓簡易的に燃料ラインやキャブレターを洗浄するなら燃料添加洗浄剤がおすすめです。ワコーズ・フューエルワンはもっとも信頼できる商品です。

↓キャブレターを分解したついでに、改造を加えることでノーマルキャブレターのままでの性能をアップさせることができます。

 

もっとも手軽にパワーアップが図れるのは、チョークバタフライの撤去。ただし、始動性の悪化が難点です。とはいえ、しっかりとキャブレターセッティングができていれば外気温3℃程度でもチョークなしで始動できます。

また、少々リスキーであるものの、キャブレター内にディンプル加工を施すことでも、燃料の霧化を促進し、燃焼効率を向上させることができます。

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