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角度調整不能! バイクの緩いサイドミラーは修理できる?【振動で勝手に動くのを直す方法】

固定ネジが露出していないタイプのサイドミラーでも、分解してナットを締め付け直すだけで修復ができます。

ただしナットを締め付けるには鏡面部を外さなくてはいけません。ぶらんブランに緩んだサイドミラーの修理方法を解説します。

 

サイドミラーがブランぶらん……これどうすんの?

bike_side_mirror_broken

ついさっきミラー位置を直したと思ったら勝手に動いて、いつの間にか下を向いています。スロットルを開けてエンジンを高回転まで回そうものなら、振動によって重力に従い徐々にうつむき始めるサイドミラー。

ロングツーリング中に、ミラーがこのような状態になったらどうしましょう。このように、本来の役割を果たせなくなったユルユルのサイドミラーの故障は内部のナットの緩みが原因です。

根本に固定ネジが露出しているミラーの場合は、ネジを締め込むことで固定状態を強めることができます。しかし固定ネジが見当たらないミラーの場合はどうすればよいのでしょうか。

外観を見た限りでは修理不可能です。こうなってしまったらミラーは交換するしかないのでしょうか。

 

バイクのサイドミラーはボールジョイントのような構造

bike_side_mirror_structure

ミラー本体の根本に固定ネジが露出していないサイドミラーは、内部でスプリングとナットを共止めした半固定状態になっています。これがサイドミラーが任意の角度に調整しつつ、固定できる仕組みです。

しかし、バイクの振動などでナットが緩むと、スプリングのテンションが低くなり、それに従ってミラー本体の固定強度も弱くなってしまいます。

一度ナットが緩み始めるとバイクの振動により緩みは加速度的に進行し、いつのまにかミラー本体だけが走行中に落下する恐れもあります。

このようになったサイドミラーは内部の固定ナットを締め込むだけで直すことができます。しかし、ナットを締め込むためには鏡面部を一度外さなければならないのが、このタイプのミラーの欠点です。

シャフト部を引っ張りってナットとワッシャーに抵抗をかけつつ、時計回りに回すことで締まる動きは与えられるものの、多くの場合にナットだけがカラ回りしてしまい、十分な力で締め込むことはできません。

ナットがサビて固着気味の場合も非分解での修理は不可能と思った方がよいでしょう。

下手に触ると緩みが助長されてしまいます。走行中の脱落は後続車等に危険をおよぼすため、ミラーの緩み具合が実用に耐えなくなった時点で取り外し、修理もしくは交換してください。

 

緩くなったサイドミラーの修理方法

bike_side_mirror_fix

前述したとおり、このように固定ネジが露出していないサイドミラーの緩みを治すには鏡面部を一度外す必要がありますが、多くの製品は鏡面部が単純なハメ込み構造となっているため、強く引っ張るだけで取り外せます。

より安全に外すには、鏡の縁の全周にシリコンスプレーなどを吹き付けて潤滑を促し、強力な吸盤や取手状にしたテープなどを鏡面に貼り付けて引っ張りましょう。

鏡面部を外す方法は他にも、細いマイナスドライバーなどで外側からコジる方法があります。

また、すでにシャフトとミラー本体が分離している場合は、ミラー本体の固定穴からマイナスドライバーなどを差し入れて、内側から鏡面部を押し出す方法も採れます。

しかし、どちらの方法も鏡に局所的な力が加わり、割れてしまう恐れがあるため、極力吸盤やテープを用いて外すことをおすすめします。

鏡面部が外れたら、レンチでナットを締め込むだけで修理完了です。ただし、ナット締め込み過ぎるとミラーの動きが悪くなり、微調整が難しくなります。かといって締め付けが緩すぎると、すぐにブラブラ状態に戻ってしまいます。

可動部にシリコンスプレーを塗布し、動きを良くしたうえで強めにナットを締め付けると適度な固定具合にできるでしょう。

ネジロックの併用や回り止めナットへ交換すると、より緩みにくく安心して使えるようになります。

 

まとめ:サイドミラーは緩みはじめたら即修理!

bike_side_mirror_broken

バイクのサイドミラーは単純な構造であり、それほど高価なものでもないため、故障ついでの買い替えるのもよいでしょう。

しかし、2007年の保安基準改正によりミラーの要件が変わりました。それにともないアフターパーツの鏡面部も大型化傾向にあり、ミラーデザインの選択肢が減っています。

サイドミラーは大きい方が見やすいのは確かであるものの、現在装着しているミラーを長く使い続けたいなら、内部構造と修理方法、その際の注意点を覚えておくことをおすすめします。

小排気量バイクで高回転を多用する使い方の場合も振動で固定ナットが緩みやすいため、分解して対策を施すことで安心してエンジンを回せます。

サイドミラーの修理に際して注意すべきは「緩みはじめたら即修理」と「鏡の取り扱いに気をつける」の2点です。

ミラー内部のナットは一度緩んでしまうと、放置しても緩む方向にしか変化しません。また、鏡のエッジでケガをする場合があるため慎重に作業しましょう。

加えて鏡面部の着脱作業時に横着をすると、画像のようにお気に入りのサイドミラーが割れてしまう恐れがあります。

 

筆者が使っている画像のミラーはキタコの「スマートミニミラー」です。アップグレードさせるなら、前側にオフセットさせて目線移動を抑えられるタナックスの「ナポレオンリュートミラー」が良さそうです。サイドミラー購入時は、正ネジ・逆ネジの違いや、片側個別販売などにも注意しましょう。

 

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