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配線1本で10km/h速くなる!? 【武川LCDメーターのセットアップ】スピードメーター補正

私のエイプには購入時から高機能なSP武川のLCDメーターDタイプが装着されていますが、このメーターの高い機能を最大限に活かすには、外部スイッチ配線が必要不可欠です。

しかし、中古購入のエイプにはついていなかったため新たにスイッチを単品購入しました。そこで驚愕の事実が明らかになりました。

 

エイプ・モンキーなどの定番パーツ「武川LCDメーター Dタイプ」

f:id:halu-blues:20190616122755j:plain『スペシャルパーツ武川』が販売する4ミニ用メーターが『武川マルチメーターDタイプ』。

後付メーターとしては安価でありながら、速度・回転数はもちろんオドメーターやトリップメーターやバックライトも備える高機能デジタルメーターです。

同時に速度とオドメーター/トリップメーターも切り替えで表示可能。回転数は円形のタコグラフと数値により確認できます。

デジタルメーターとはいえ表示単位がおおまかであるため、やや精度には欠けますが、一般的な使用では何不自由なく使うことがでるでしょう。

ネガを挙げるとすれば、太陽が真上にある、正午ごろは太陽光の反射が眩しくてメーターを直視することができません。

また防水が甘いようで、雨のあとはレンズ内に湿気たまりレンズが曇りがちになる欠点があります。

 

武川LCDメーター Dタイプを活用するには外部スイッチが必須!

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オド/トリップの切り替えやセットアップや機能を使うには、操作するための外部スイッチが必要です。

メーター新品購入時には同梱されていますが、中古バイク購入時は付いていませんでした。

スイッチ自体は2極の単一接点スイッチ。端子間をショートさせてやればスイッチがなくともセットアップは可能ですが、トリップメーターを使うにはスイッチが便利です。

スイッチの価格は安く、しっかりと防水仕様になっているため、自作するよりは購入したほうがよいでしょう。

武川LCDマルチメーターDタイプの主なセットアップ項目は以下のとおり。

 

マニュアルは武川HPよりダウンロード可能です。

SP武川Dタイプ LCDスピード&タコメーター 取扱説明書

 

外部スイッチで変更できる主な項目

タコメーター信号のセットアップ

タコメーターをイグニッションから取るか、ピックアップコイルから取るかの選択、および感度調整。

また、気筒数やピックアップセンサーの数の変化にもある程度対応可能です。

スピードメーターのセットアップ

規格外のメーターギアや、タイヤ径にも対応できるように、補正値入力ができます。

別売りの金属反応式速度センサーを追加すれば、電子的な速度検出にも対応させることができるようです。

 

バックライト輝度のセットアップ

バックライトの輝度を5段階から調整可能。

最大輝度でも、ノーマルメーター以下の消費電力に抑えられているため、発電量が心もとないエイプに有用です。

バックライトの輝度を調整

バックライトの輝度は5段階で調整可能。

5では眩しく、2では暗いため、節電のために3に設定しました。

スイッチがついたため、いつでも変更することができます。

 

スピードメーターの補正

ヤフオクで購入した際、前オーナーから「スピードメーターが低く表示される」とのコメントをいただいていました。

補正のパーセンテージを入力するにあたって、スマートフォンのGPSスピードメーターアプリと見比べて補正値を設定し正しい速度に調整してやります。

補正値は0に設定されており、30%増しで適切な速度になりました。

その差は速度でおよそ10km/h。つまり、これまで実際の速度よりも10km/h低く表示されていたということです。

さらにいえば、これまで常に速度違反で走行していたことになります。どうりで体感速度のわりには車速が伸びないはずです。ただしオドメーターも3割増しになります。

メーターの初期値がモンキーの10インチタイヤに合わせているかもしれません。12インチタイヤが標準のエイプに装着する際は要確認箇所です。

 

タコメーターの回転信号取得場所はどこがいい?

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CDIを交換して改善されたものの失火気味の症状が気になるため、回転信号の受け取り場所をイグニッションコイルのマイナスからピックアップコイルへと変更しました。

ピックアップコイルからCDIに伸びる青/黄の配線から分岐させてタコメーターへ接続。あくまでテストのため、画像のように簡易的な接続としています。

メーターの設定を変えずとも回転信号を認識し、イグニッションコイルのマイナスから取得した回転信号と変わらない精度で回転数が表示されます。

念の為、メーターの設定は「IG(イグニッション)」から「PC(ピックアップコイル」へと変更しておきます。

 

ピックアップコイルからの信号取得に変更して試走

試運転してみると、振動が増えた代わりに点火力は強くなっているような気がします。

排気音がやけにうるさく感じるのは爆発力が上がった証拠とも捉えられますが定かではありません。

点火信号を分岐したことで、点火時期に影響が出たのかもしれません。正規の接続方法のはずですが、燃焼状態が悪化した印象です。

バイクは交流電源と直流電源が混在しているため、配線接続によっては調子を崩す場合があるようです。

後々のトラブルを避けるため、元のイグニッションコイル+からの信号検出に戻しました。これについては改めて検証の必要がありそうです。

 

まとめ:社外メーターに交換したら速度補正値に注意!

ノーマルでタコメータがついておらず、バッテリーレスで発電量にも余裕がないエイプに、交流電圧で駆動させられる武川マルチメーターDタイプはベストマッチするメーターです。

機能を集約したコンパクトなデジタルメーターであるため、最大限に活用するためには外付けのスイッチ配線は必須といえるでしょう。

とくにオドメーターおよびトリップメーターの切り替はスイッチがなくては行えないため、燃費計算や走行距離の把握、メンテナンスを進めるうえでスイッチは必要不可欠といえるでしょう。

スピードメーターも実際の速度と大きくズレている場合があるため、装着したらスピード違反で検挙される前に点検をしておきましょう。

 

↓エイプ50のエンジンに、ドライブ16T×ドリブン33Tのスプロケットにすると5速で丁度3,000rpmで30km/hを指し示すようになり、存在しない6速へ入れようとする間違いを防止できます。

↓回転信号の取得箇所をピックアップコイルへ変更した起こった不調は、点火系の劣化が原因だったかもしれません。点火系の脆弱性はエイプの弱点です。

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