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ミニバイクに大型イグニッションコイルを取付ける【位置決め作業】点火系強化

先日取付けた自動車用を流用したウオタニっぽいイグニッションコイル。性能向上が確認できたため、本格的な取付け作業に移ります。

動作テストでは満足のいく結果が得られなかったものの、再度乗ってみると点火力強化によるトルクの増加がハッキリと感じ取れました。どうやらプラグに付着したカーボンが性能を阻害していたようです。

前回の記事はこちら

 

イグニッションコイル取付け位置決定

エイプ ウオタニっぽい イグニッションコイル

純正流用したウオタニっぽいイグニッションコイルは大型であるため、エイプ純正位置にはどうがんばっても取付けることができません。

 

暫定的に取付けた位置でも動作に問題はありませんが、なるべくキレイに取付けたいものです。しかし、せっかく安価に手に入れたのに専用のステーを購入するのも気が引けます。かといってステーをつくるのも手間がかかります。

 

熱害を避けるためにエンジンからはなるべく離したい。コネクタ類は防水仕様とはいえ、雨が当たる場所は避けたい。

しかし、プラグコード長さはなるべく短く済ませたい。諸条件を考慮しつつ、悩んだ末に決定した取付け位置は、動作テスト同じ位置。ただし向きを変えて取付けます。

 

ウオタニに穴を開ける

エイプ 純正流用 イグニッションコイル

コイルに付属していたステーの形状と、ガソリンタンクとエアクリーナーボックスの織りなす角度が一致したキレイにな状態に取り付けたかったのですが、下側の車体フレームに一次側コネクタがぶつかるのを見落としていたため、微妙に角度がズレた残念な結果に。

 

イグニッションコイルを固定していたM4ボルトでは強度に不安があるため、イグニッションコイルのネジ穴を拡大し、M6ボルトでフレームに共留めしています。高価なウオタニ・コイルだったならば躊躇してしまう贅沢かつ大胆な取付け方法です。

画像のとおり、加工に際して鉄心の保護膜を破損してしまいました。加工をする際にはご注意を。

 

サイドカバーを取付けるとコイルが隠れてしまうことには、後から気づきました。

エイプ ウオタニ イグニッションコイル

 

インプレッション(2回目)

振動などでボルトが緩まないかどうかをチェックするために試乗します。配線は前回の動作テスト時と同様、長い一次配線と長い自動車用カーボンプラグコードを取付けたままの状態です。

 

しかし、乗り出しから前回のテストの状態よりもトルクと回転上昇の滑らかさが向上しているような感覚があります。それも距離を走れば走るほどフィーリングがよくなるようです。

 

どうやら、プラグに付着していたカーボンが落ちて点火能力が回復してきた模様。走行後にスパークプラグをチェックすると外側電極に付着していたカーボンの一部が剥がれ落ちていました。

 

率直な感想は「トルクフル」の一言。前回にも増して全回転域でのトルク向上しており、 5速・スロットルパーシャルに固定したままでも車体が前に進もうとするのが感じ取れます。以前ならば5%の坂道では失速してたのが、5速でも弱いながら加速をしてくれるのには驚きました。

 

点火系の強化は、加速性能の向上というよりも、高負荷時でも確実に着火させるためのチューニング。「実用回転域が広がり、より粘るエンジンになる」という表現がふさわしいようです。

 

プラグコードと長い配線をしっかりと処理したらどうなるのか楽しみです。ウオタニのイグニッションコイルの価格の高さは伊達ではないと感じさせる結果でした。

 

部品の発注ミスにより、完成はもう少し先延ばしになりそうです。

 

↓ 続きの記事はこちら。

↓前回の作業の様子はこちらです。

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