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純正エアクリボックスでパワーフィルターを超えろ!【高性能ラムエアフィルターで吸気音対策】自作エアクリーナー

エアクリーナーを仕様変更しました。購入したパーツは、キジマのエアファンネルとラムエア社のソックスフィルター。

直キャブ化? いいえ。エアクリーナーボックスの中に、以上のアイテムを組み込み、最高の純正置き換えフィルターをつくります。

目次

 

エイプ純正エアフィルターエレメントは作りが悪い

エイプ 純正エアフィルターエレメント

社外パーツが豊富なエイプではあるものの、エアクリーナーボックスを活かしたまま使えるエアフィルターは、ほとんど選択肢がありません。

販売されているのは、純正エレメントのフィルター部分を目の荒いスポンジに交換するタイプか、定価7,000円ほどもするK&N純正置き換えフィルターのどちらか。

エイプの純正エアフィルターエレメントの芯部分は、パンチング材に金属メッシュを巻いた構造をしています。外観の大きさに対して、実際の吸気量はフィルター面積の半分ほどです。

とはいえ、エイプ50もエイプ100も共通部品であるため、それでもエイプ50では充分な吸気量が確保されているものと思われます。

しかし、絶対的な吸気量が確保されているからといって、瞬間的な吸気量が充分かといえばそうではありません。

純正エアエレメント細部をみると、いかにも抵抗になりそうな形状をしています。

 

レースシーンの定番ラムエアフィルター

キジマ エアファンネル ラムエアフィルター

英国ラムエア社の開発する湿式フィルターは、ろ紙タイプのフィルターを超える集塵率を確保しながら徹底的に吸気抵抗を低減させた最高級のエアフィルターであり、国際レースのシーンで定番ともいえるパーツです。

ソックスタイプのフィルターは、エイプのエアクリーナーボックス内には取付けられないため、内部のコネクションパイプにキジマのエアファンネルを差し込み、そこへフィルターを被せて取付けます。

使用する際は、集塵性を高めるとともに、バックファイアによる火災を防ぐため難燃性の専用トリートメントオイルを使用するようにとのこと。

キャブレターからはずいぶん離れた位置にあるためバックファイアによる着火の心配はなし。今回はテストであるためオイルを使用せずに取付けて性能を確かめます。

公式HPにある『ラムエアはレース専用部品です。一般公道での使用はできません』の一文は見なかったことにします。

 

取付けとファンネルの前加工

キジマ エアファンネル カット

エイプのコネクティングパイプ入り口の内径はおよそ46mmほど。そこへエアファンネルの取り付け部分をカットしてエアファンネルを差し込みます。

重要な寸法は、ファンネルのくびれ部分の外径であり、キジマではこの部分の寸法を公開していないため、現物あわせで調整しなくてはいけません。

ファンネルは差し込み内径49Φの部品をチョイス。くびれ部分の実寸は45mmでした。外径の不足分アルミテープを巻き付けて調整し、差し込んだだけで固定できるようにします。

キジマ エアファンネル アルミテープ

ラムエアフィルターは取付け口を伸ばして被せるだけです。狭いエアクリーナーボックス内では少々取付けに手間取りました。

ファンネルにフィルターを被せてから、押し込んだほうが取り付けやすいと思われます。

バイクにパワーフィルターは必要か? 【吸気音低減】純正エアクリーナーボックス装着 - エイプ@ログ

 

インプレッション:エアクリーナーの交換でなぜか快適性アップ!?

ホンダ エイプ ラムエアフィルター

振動が減り、エンジン音が静かになりました。厳密には吸気音がしなくなりました。

エアクリーナーボックス付きであるため、もともと吸気音は気にならなかったのですが、エアクリーナーボックスがあっても吸気音とエアクリーナーボックスの振動があったことにはじめて気がつきました。

おそらく、純正エアクリーナーエレメントの小さなパンチング穴を空気が通る際の乱気流が音と振動を発生し、エアクリーナーボックス自体を振動させて車体を震わせていたのだと思います。

それがキレイサッパリなくなったため、乗り心地がよくなり快適性が高まったというのが第一印象。

ファンネル形状のインテークもスムーズな吸気に貢献しているのかもしれません。

トルクはやや薄れた模様ですが、スロットルを大きめに開けても一切の息つぎ症状を見せずに滑らかに加速します。

レスポンス向上というよりは、レスポンスの質そのものが変化した印象。悪い感じではありません。加減速の際にで車体伝わる振動も少なくなっています。

パワー感や最高速に大きな変化はなし。8,000rpm程度では吸気抵抗が低減した恩恵を感じられないものなのか、エアクリーナーボックス入り口のゴム製の吸気口のほうがボトルネックとなっているかは定かでありません。

エイプ50とラムエアフィルターの組み合わせは「性能うんぬんより、振動や吸気音が少なくなって気持ちよく走れるようになった」という予想外の結果でした。

 

↓今回のカスタムにあたって購入したパーツです。エイプの純正エアクリーナーボックスには差し込み径49mmのファンネルを加工して取り付けられます。

ラムエア社のソックスフィルターは3,000円程度で購入したはずですが、現在は価格高騰中。ラムエアに限定せずとも、ソックスタイプのフィルターならおおむね流用可能と思われます。

 

1年後の状況追記【耐久性は問題なし】

honda_ape_ram-air-filter

ラムエアフィルターは痛みやすそうなスポンジ状であるものの、取付けから1年経っても劣化の跡は見られません。

エアクリーナーボックス内であるため、紫外線の影響を受けにくいのだと思います。

そればかりかゴミひとつ付いていません。走行距離が少ないせい(年間1,000kmほど)もありますが、集塵性能に一抹の不安をおぼえます。とはいえ、エンジンの調子が悪いなど症状は一切ありません。ぜひご参考に。

 

↓キャブレターのチョークバタフライはエンジン始動を助けるものの、大きな吸気抵抗になります。外してしまうことでも吸気効率の低減が図れます。

↓エアクリーナー仕様変更にともなうキャブレターセッティングの記録です。

↓インテークマニホールドの段付き修正などの細かな作業を積み重ねることで、さらに吸気効率が高まります。

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