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『ハリケーン ミニスワローハンドル』への交換によるメリットとデメリット!セパハンとバーハンの中間的性質

エイプのハンドルを交換しました。どれにしようか悩んだ末に決めたのは『ハリケーン ミニスワロー』。体型やバイクの使い方によるものの、バイクの性格を一変させる『ミニスワロー』は、自信を持ってエイプにおすすめできるハンドルです。

本記事は『ハリケーン ミニスワロー』を実際に使用した詳細なレビューです。

目次

 

ハリケーン ミニスワローとはどんなハンドル?

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『ハリケーン』とは1955年4月創業の大阪単車用品工業株式会社が製作するバイク用ハンドルのブランド。そのなかでとくに有名な商品は、取付角度が調整可能なセパレートハンドル(セパハン)や、バーハンドルでありながらセパハンのような形状が特徴の『コンドル』、そして『スワロー』です。

バイクのハンドルは、一般的に高さがあるほうがツーリング向き、低いほどスポーツ走行向きとされます。今回紹介する『スワロー』は『コンドル』とセパハンの中間程度の高さで、どちらかといえばスポーツ走行向けのハンドルです。

ミニバイク向けの『ミニスワロー』への交換後100kmほど走行しましたが、実際にバイクとしての操る楽しさがアップしました。また、ハンドルが低くなっているのにも関わらず、ツーリング後の疲労感は以前使っていた純正形状のバーハンドルよりも格段に減っているように思えます。

もっと早くに交換すべきだったと後悔するほど『ハリケーン ミニスワロー』に満足できました。とはいえ『スワロー』ハンドルにも欠点はあります。一般的なバーハンドルから交換して感じた『ハリケーン ミニスワロー』のメリットとデメリットを解説します。

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honda_ape_handle_change_after
左:before 右:after

 

ハリケーン ミニスワローのデメリット

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デメリット①押し歩きしづらい

ハンドル位置が以前より15cmほど低くなることで、明確に押し歩きがしづらくなります。とはいえ押し歩きするシーン自体は少ないため大きな問題にはなりません。ただし、ハンドルを掴んで車体保持がしにくくなるため、立ちゴケのリスクはどうしても引き上がります。

デメリット②低速での取り回しが難しい

ハンドル幅が狭くなることで操舵感も明確に重くなります。より正確に言い表すならフロントフォークの質量を強く感じる印象です。とくに微低速走行時はハンドル操作による機敏な進路変更ができないため、慣れるまでは走行ラインが外側にはらみがちに。また、停止直前のバランス維持も難しくなります。

デメリット③ハンドルフルロックで太腿に当たる

絞り角と垂れ角が強いため、フルロックまで切るとハンドルが太腿にぶつかります。ただし、セパレートハンドルほどは低くはないため、現状で太腿に触れる程度のギリギリのクリアランスです。

これ以上ハンドル位置を下げたり、取付角度を後傾にすると外乱によってフルロック状態になった際に太腿を挟んでケガをする恐れがあります。また、フルロックの右定常円旋回は非常に操作しづらくなる点も問題といえるでしょう。

バイクによっては、ハンドルがタンクやカウルぶつかってしまう点もスワローの欠点です。しかしエイプならギリギリ実用性を害さない範囲で使えます。タンク形状がスリムなエイプだからこそ使える社外ハンドルともいえるでしょう。

デメリット④フロントフォークの整備性が悪化する

スワローの特徴である90度折れ曲がった部分が、丁度フォークトップキャップの真上に位置するため、ハンドルを外さなければフォークトップキャップが外せなくなります。

またトップキャップとの隙間も小さいため、プリロード調整式トップキャップも取り付け不可です。

純正のクラッチワイヤーおよびスロットルワイヤーは、ハンドル位置が低くなったぶん少し余るため少々不格好になりました。また、ハンドル端がやや下向きに取り付くため、ハンドルバーエンドが脱落しやすい欠点もあります。

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ハリケーン ミニスワローのメリット

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メリット①自然な姿勢を維持できる

ハンドルを交換したことで、狙いどおりの適度に前傾した乗車姿勢になりました。ハンドルに対して腕や肩でつっぱらなくなるぶん、自然と下半身で上体を保持するようになり、自然に腰骨を立て、背筋を伸ばした良い姿勢を維持できます。

また、以前の純正形状のバーハンドルでは手の甲を水平に持ち上げるため肩が辛かったのに対し、強い絞り角と垂れ角により、肩から手まで腕全体も自然な形を保てるようになります。

一般的に前傾の乗車姿勢は疲れやすいと言われるものの、自然な姿勢を維持できるためか、むしろこちらの方が楽に感じじられます。100km程度走行しても以前よりも疲労感は少なく快適。ミニスワローは猫背と巻き肩の人にとって姿勢矯正器具としても機能しそうです。

それでいてハンドル高は、腕を突っ張り気味にすれば上半身を起こした状態でもしっかりとハンドルを保持できる絶妙な高さです。

メリット②自然なハンドリングが身につく

ハンドル操作がしづらくなるぶん、ハンドルに頼らない運転が自然と身につきます。

ハンドルを使わず車体の傾きとセルフステアで曲がるのが、バイク本来の自然な動きであると納得できました。ハンドルの重さを感じ取る度に、これまでいかに腕力を使ってハンドルを使ってバイクを曲げていたかがよくわかります。

体重移動で走行ラインに乗せるのではなく、想定した走行ラインに合わせて適切なステップ荷重とタンクの寝かし込み量の状態を事前につくって曲げるのが、バイク本来の走らせ方のよう。

低速走行時の操作に慣れるまでは時間がかかるものの、コツさえつかめば狭い駐車場のような場所でも、大ぴらなハンドル操作をせず、ほぼ姿勢だけで車体をコントロールできるようになります。

逆を言えば、事前に姿勢をつくっておかなければバイクを曲げられないため、急な操作には対応しづらい印象。挙動の予測を間違うと簡単に事故を起こしてしまいそうです。

そのせいか、狭いワインディングの複合コーナーなどの走行は、以前より怖いと感じるようになりました。バイクを正確に操るためは、いかにムダなく素早く曲がる姿勢を作れるかが重要のようです。

メリット②バイクの全高が下がる

これまでより150mmほど全高およびミラー位置が下がっているため、100円ショップの小さなバイクカバーでも車体全体をすっぽりと覆えるようになりました。

またハンドル幅は狭くなっているものの、絞り角があるぶんミラーの位置も横に移動するため、これまで身体に隠れて見づらかった後方確認がしやすくなっています。実を言えば、これらもスワローハンドルを選んだ大きな理由です。

ただし、前傾の乗車姿勢になったことで、目とミラーの距離が近くなり視線移動量は多くなりました。とはいえ、これはオフセットステーを使ってミラー面を前方へと移動させることで、ある程度解消できるでしょう。

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メリット②外観がスッキリする

ハンドル位置を低めたことで、よりバイクらしいシルエット、ネイキッドらしいスッキリとしたフォルムに変わりました。

自然な構造が自然な機能を生み出すと言われるように、ミニスワローに交換して見た目がバイクらしくなったことで、バイクらしい乗車姿勢と操舵感も備わりました。

もっと早くに交換すべきであったと後悔するほど、ミニスワローハンドルは満足度の高い商品です。同時に、ハンドルはバイクの性格を変えるもっとも大きな要因を秘めているということもわかりました。

 

まとめ:ミニスワローは意外とコストパフォーマンスが高い

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筆者は生活姿勢が悪いため、バイクに乗るときだけはキレイな姿勢を維持しようと意識しています。しかし数分も経てば腰骨が後傾して猫背になり、ストレートネックにより首が前に出て、元の悪い姿勢に戻ってしまいます。

前傾姿勢を維持すると良い姿勢を保ちやすいようであるため、ハンドル位置を低くできるハンドルを探していました。しかし、ハンドルは実際に使ってみなければ良し悪しはわからないため購入には二の足を踏んでいました。

ある程度の絞り角と垂れ角があるハンドルがほしい場合は、セパハンを除けば『スワロー』か『コンドル』の二択に絞られます。社外品の「スワロー形状」や「コンドル形状」のハンドルも販売されていますが、やはり選ぶなら『ハリケーン』がベストです。

ブランドバリューはもちろん、ハンドルセンター位置が記されたハリケーンステッカーも取り付けしやすさに大きく影響します。

また有名な『ハリケーン』とはいえ、ミニバイク用の『ミニスワロー』や『ミニコンドル』は意外と安価であり、むしろ社外品の方が高価だったりします。

主観ではありますが、『ハリケーン ミニスワロー』はブランドバリュー、コストバリューなどすべてにおいて理想的な商品であると自信をもっておすすめできるハンドルです。

 

↓『ミニスワロー』に変えてから手に伝わるハンドルの振動が増えました。しかし、バーエンドの取り付け方を工夫するだけで幾分か改善できます。このバーエンドの取り付け方法は、他のバイクやハンドルにも応用できます。

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