ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップで販売されているバイクカバー/自転車カバーが実際に使えるかどうか試してみました。結論から言えば、すぐに破れてしまうため長期間に渡って使い続けるのは難しいようです。
しかし、ひと工夫加えるだけでしっかりと長く使えるようになります。
カバーサイズが限られるため使用できる車種は限定されるものの、100均のバイクカバー/自転車カバーの防水性能とコストパフォーマンスの高さは非常に魅力的です。
目次
- 100円ショップの原付/自転車用バイクカバーって使えるの?
- 実際に50ccバイクで使用して100均バイクカバーをレビュー
- ブルーシートで100均バイクカバーの欠点を解消!
- 100均バイクカバー・自転車カバーおすすめの使い方
- 【長期使用レビュー】100円バイクカバーの耐久性は約半年
- 【100円ショップごとの比較】品質の差が激しい
- ひと工夫すれば原付や自転車のカバーとして最強コスパ!
100円ショップの原付/自転車用バイクカバーって使えるの?
バイクカバーや自転車カバーは消耗品です。樹脂製のカバーは真夏の紫外線によって劣化しやすく、安価なものでは1年ないし2年おきのサイクルで交換を迫られます。かといって高価なカバーは耐久性には優れるものの驚くほど高価です。
100円ショップでもバイクカバー/自転車カバーが売られています。サイズは縦125cm×横200cm程度で台形型に作られているため、原付きバイクや小型スクーター、自転車ならすっぽりと覆えるようになっています。
税抜き100円でバイクカバーや自転車を守るカバーが購入できるのであれば、そのコストパフォーマンスの高さはブルーシートをもしのぎます。
とはいえ所詮は100円。ネットの情報では、実際にバイクカバーとして使うのは難しい様子です。さしあたり、100均バイクカバーが実際に使えるのかどうか試してみました。
実際に50ccバイクで使用して100均バイクカバーをレビュー
ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップで取り扱うバイクカバーは、多少の形状やサイズの違いはあれど、基本的にはどのショップの製品も同じようなものです。
なかには下部に固定用のベルトが設けられているカバーもありますが、ほとんどの製品はただの袋状になっている簡易的なものとなっています。
素材はポリエチレン製であるため防水性能は折り紙付き。灰色に着色されているため、被せてしまえば外部から具体的な車種は判別できません。
しかし生地が薄いため突起にひっかかると簡単に破けてしまい、熱で即座に溶けてしまうためエンジン停止直後にカバーをかけたりできないなどの難点があります。
さらに高い防水性能が災いして、カバーにシワがよっていたりすると、そこへ雨水や朝露が溜まり、その重さによってミラーやハンドルに引っかかってカバーが突起に引っかかったりしていつのまにか破れていたりもします。
税抜100円で購入できる点は非常に魅力的ではあるものの、正直なところ100円ショップのバイクカバーや自転車カバーはまともに使えません。
100円とはいえ、破れる度に交換しては普通のカバーが買えてしまいます。しかし、この100均バイクカバーを使えるようにする裏ワザをみつけましたので紹介します。
ブルーシートで100均バイクカバーの欠点を解消!
100均のカバーを使えるようにする方法は簡単です。100均バイクカバーをかける前に、バイクに別のカバーをかけてやるだけで、100均バイクカバーが格段に破れにくくなります。
突起に引っ掛かって破れるため、カバーをかけて突起部をなくしてやれば100均の薄いカバーでも十分使えるようになります。
ブルーシートやレジャーシートのような厚手のシートで突起を隠してしまうことでカバーをかける際は引っかからなくなります。この状態では風に煽られても、溜まった水の重さでカバーがひっぱられても局部にかかる圧力が分散され自然に穴が空いてしまうことが防げました。
ただし100均バイクカバー2枚を使うのは不可です。1枚目が破れて突起が露出してしまうと2枚目も破れてしまうため、1枚目はなるべく厚手で丈夫な生地をかけましょう。
コストを抑えたいなら防水性もあり、多用途かつ安価にホームセンター等で購入できるブルーシートやレジャーシートがベストです。
ブルーシートは最強のバイクカバー【設置画像付き】 地面からの湿気も防げるおすすめ品 - エイプ@ログ
100均バイクカバー・自転車カバーおすすめの使い方
上記の方法を使えば100均バイクカバーのコストパフォーマンスの高さを最大限に行かせます。しかし100均バイクカバー自体の耐久性はたかが知れています。
とはいえ、安価な100均バイクカバーなら、低コストの100均バイクカバーなら劣化しても惜しくはありません。
そのため100均バイクカバーは、手持ちのバイクカバーの補助として使えうことで、さらにその利点を活かせます。
【活用方法①】高い防水性は梅雨時期や降雪地域に最適
編み込み構造のバイクカバーは、長く使っていると表面の撥水性が低下し、次第に雨水が染み込むようになります。
水を一切通さないポリエチレン製の100均バイクカバーをその上からかけることで劣化したカバーの防水性能を補助することができます。梅雨時期や降雪時に活用できるでしょう。
【活用方法②】高価なバイクカバーの代わりに真夏の紫外線をカット
バイクカバーを劣化させるもっとも大きな原因は紫外線です。とくに日差しが強い真夏だけカバーの上から100均バイクカバーをかけ、紫外線から守る犠牲膜として使えば高価なバイクカバーの交換サイクルを延ばすことができます。
【活用方法③】大型自転車や電動自転車にも流用可能!
もちろんブルーシートを併用したこの方法は、自転車カバーにも使えます。100均の自転車カバーが小さすぎる場合にも、より大きなバイク用カバーを流用すれば小さくて装着できないといった問題は起こらないでしょう。
【長期使用レビュー】100円バイクカバーの耐久性は約半年
100円均バイクカバーの薄さでも、冬季であれば半年以上使えることを確認しています。降雪地域でひと冬越して使っても一切の破れなどはなく、紫外線によって表面がやや白っぽくなった程度の変化です。
家の軒下にバイクを停めていますが屋根からの落雪を受けても、暴風雪に煽られても破れることはありませんでした。100円均バイクカバーの高い防水性は降雪地帯でもしっかりと機能してくれます。
夏場はさらに寿命が短くなる
日差しが強くなっている7月に入ってから、半年間使い続けたカバーの痛みが明らかに目立つようになってきました。紫外線によって樹脂硬化を起こすと、弱い風に煽られた程度でも破けてしまいます。
この時点で新品に交換しましたが真夏の直射日光が降り注ぐ炎天下での使用は、新品であっても1ヵ月ほどで裂ける場合があります。
秋・冬・春シーズンの使用は破損にさえ気をつければ問題ありませんが、夏場はカバーの寿命が著しく低下します。
おそらく、台風などに当たらなければ、年に1〜2度の交換で状態を維持しながら使い続けられると思います。それでもカバー代としてかかる費用は年間わずか税込み330円です。
年1回の交換なら、タイミングは秋口と梅雨前に交換するのがベストです。夏場は予備としてもう一枚購入しておき、破損状態に応じて適宜交換するのがよいでしょう。
【100円ショップごとの比較】品質の差が激しい
どの100円ショップのバイク・自転車カバーも材質や耐久性に大きな違いはありません。ただし、サイズや形状、品質が微妙に違います。
ダイソー製バイクカバーの後釜として他社のバイクカバーも使用しましたが、ミーツ(ワッツやシルクも同じ商品)の商品はダイソーよりやや大きめで使いやすい印象です。
また一部のカバーは製造時の合わせ面の接着が不十分で使用しているうちに剥がれたり、なかには最初から接着されていない不良品とも思える商品もありました。
各社のバイクカバーをいろいろと使ったなかでは、ダイソーがもっとも品質が高そうです。
ブルーシートなどとの2枚重ねでの使用するこの裏ワザなら、こういった不良品に当たってしまったとしても一応は使い続けることができます。
ひと工夫すれば原付や自転車のカバーとして最強コスパ!
ネットでは使えないと断じられている100均バイクカバーも、ひと工夫加えるだけで十分使えるようになります。
カバーを2枚かけるのは手間ではあるものの、長期間動かさない環境であれば大きな問題にはならないでしょう。
カバーの取扱説明書には『全長2m程度のバイクに使用できる』と記載されていますが、実際はリアフェンダーレスのエイプ50でギリギリカバーできるサイズ(エイプの出荷状態の全長は約1.7m)です。同じ原付でも125ccバイクには小さいかもしれません。
このように100均バイクカバーは、車体形状やミラーの位置や高さとのマッチングによっても使えるバイクが制限されてしまいます。
価格が300円程度になっても、もっと大きなサイズもあれば売れそうなものですが、現時点では100均バイクカバーは原付およびミニバイク用しか販売されていないようです。
なお、100均バイクカバーは非常に軽いため、条件が整うと風に乗って気球のように飛んでいってしまいます。飛んだカバーは、さまざまな事故を誘発する恐れがあるため取扱注意です。
もちろん、この方法はAmazonで購入できる安価なバイクカバーや自転車カバーにも応用できます。
カバーの購入はお近くの100円ショップで。カバーの風飛び防止には記事内画像にも度々登場していた「フック付きゴムバンド」が便利です。耐久性も十分で5年ほど使用していますが、切れる気配はありません。
↓ベルハンマーやスーパーゾイルなどの金属表面改質潤滑剤は自転車にも使えます。体感という意味では、バイクよりも自転車のほうが劇的な変化を感じられるでしょう。