キャブレターセッティングを詰めるには現在の燃調が濃いか薄いかを判断できる感受性が必要です。また、セッティングの変更によって、どの領域がどれほど変化するか把握することも大切です。この能力はトライエラーを繰り返すことでしか養われません。
本来直キャブで用いられる高性能ラムエアフィルターを、エアクリーナーボックスのまま装着させ、最高の純正置き換えフィルターをつくる方法です。適切なサイズのファンネルを購入して加工する必要がありますが、その効果は十分に体感できます。
点火力の弱さはエイプを始めとする小型バイクの欠点のようです。赤いNGKレーシングプラグコードを新調し、ウオタニっぽい純正流用イグニッションコイルの性能を100%発揮させるために、コイルまでの一次配線を短縮しました。
より大型の強化イグニッションコイルへの交換は大きな効果をもたらしますが、標準取付位置には大きすぎて取り付けできません。熱や雨水をしのげ、かつ最短距離の配線で取付けられる場所を探す必要があります。
自動車用イグニッションコイルの流用でエイプの点火力を強化します。ウオタニの高性能イグニッションコイルは点火系強化の定番パーツであるものの非常に効果。流用した中古コイルはウオタニと同形状でありながら非常に安価で手に入ります。
チョークを使わないのであれば、いっそのこと撤去してしまいましょう。エンジンの始動を助けるチョークバタフライは裏を返せば吸気抵抗の元凶です。とくに小径キャブレターではチョークの有無によって大きくエンジン性能が変化するようです。
エンジン購入後、はじめてキャブレターを洗浄します。キャブレターエンジンでパワー低下が感じられたら、まずはキャブレター洗浄を行いましょう。